お祭りのこと

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天長祭(てんちょうさい)とはどのようなお祭りですか?

 天皇陛下の御誕生日をお祝いして、ご長寿並びに国民の平安をお祈りするお祭りです。「天長」とは、老子の「天は長く地は久し(天長地久/てんちょうちきゅう)」より引用され、古くは天皇陛下の御誕生日は「天長節」、皇后陛下の御誕生日を「地久節(ちきゅうせつ)」と呼んでいました。 天皇の徳を天に例え天が永遠であ...
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皇霊祭(こうれいさい)とはどのようなお祭りですか?

 宮中では春分の日と秋分の日に皇霊殿において、天皇陛下が歴代の天皇・皇后・皇族の御霊をまつる皇霊祭と言う祭儀が行われます。 私たちの日常においても春と秋のお彼岸にご先祖様のお墓参りに行く習慣があります。「春のお彼岸」は農耕期に入る前、祖霊に日々の感謝を捧げ、家や家族をお守り頂けるようお祈りし「秋のお...
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御田植祭(おたうえさい)とはどのようなお祭りですか?

 御田植祭は、その年の豊作を祈って行われる田植えの神事です。宮中では昭和天皇以来、毎年五月頃に皇居内生物学研究所にある水田に陛下御親(みずか)らお手植えなさいます。これは皇祖神である天照大御神から神勅とともに授かった「お米」に感謝し、米作りをなされ、秋には収穫した「お米」や「根付きの稲穂」を神々にお...
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夏越大祓(なごしのおおはらへ)・茅(ち)の輪(わ)神事について教えてください

 多くの神社では六月と十二月の晦日(みそか)に、半年間の罪・穢れを祓清める「大祓」が行なわれますが、特に六月の大祓は「夏越大祓」とも言われ、暑い夏を乗り切れるよう無病息災を祈り、神社によっては茅の輪をくぐる神事が行われます。この茅の輪とは『備後国風土記(びんごのくにふどき)』の中で、武塔神(むとうし...
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鎮花祭(ちんかさい)とはどのようなお祭りですか?

 鎮花祭は疫病がはやらぬ様、疫神(えきがみ)をおもてなし、和め鎮める祭です。 『新拾遺和歌集』に「のとかなる春のまつりの花しづめ風おさまれと尚いのるらし」とあるように、春花が咲くころ人の心は不安定となり、そのすきに疫神が病をおこすと考えられています。桜の花の咲くころに行われる鎮花祭の起源は、第十代崇...
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春祭りとはどのようなお祭りですか?

 春は日本人にとって一年の始まりで多くの神社では春祭が執り行われます。その年の農耕の始まりを神様にお告げして秋の実りを祈ります。 「すべてのものに神様が宿る」という神道的考えから農作業に関わる全てを大事にしながら、無事に秋の実りを迎える事ができる様にお願いします。神様へ「御恵」に対する感謝をささげる...
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神輿はなぜ担ぐのですか?

 神様から一層の御加護・神徳を得、日ごろよりの幸わせに感謝したり、より近く氏子の町々にお招きする為に、和を一処にもってしょう事で“わっしょい”との掛け声があがったと言われます(掛け声の発祥には諸説あり) 人やものを担いで移動する道具を輿といい、神霊を移動する時に使われたのが御神輿であり、奈良時代ごろ...
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山車は神輿と何が違うのですか?

 鉾の上に髯籠(ひげご)という竹の編み残しのような物を「出し」といいますが、それは神様の依代(よりしろ)としてのものです。 神輿は直接神霊を移動させるものですが、山車は回る町々各所に神をお招きする意がつよいものです。
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御神輿の屋根にはなんで鳥が載っているのですか?

 みこしの屋根の鳳凰は神座の位置を示すものと考えられます。鳳輦にも鳳凰や葱の花をかたどった飾りが付いているものもあります。
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なぜお祭りには夜店がでるのですか?

 夜店(露店)は神社のお祭りや由緒御縁のある日に神社の参道や周辺を賑わせるために出店されます。その様な事から露店のことを縁日といいます。 参道のお茶やさんや土産やさんなどは、それが固定化され常時出店するかたちになったものと考えられます。
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初午と稲荷祭はどういう関係があるのですか?

 初午祭は2月の初午の日に行われる事が多いのですが、その日に倉稲魂命(うかのみたまのみこと)降りられたという御縁から豊作・商売繁昌を祈りお祭りを行います。
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祭りのたすきについて教えて下さい

 祭事奉仕のため潔斎が終わっているしるしとして神職が冠につけたり肩から木綿のたすきを掛けたり、御神輿の担ぎ手や山車の引き手が肩からひもを掛けます。木綿に代わり麻ひもが多く使われています。
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大祓の時 体にかける白い紙吹雪のような物はなんですか?

 それは切麻(きりぬさ)と言います。本来絹や麻を細かく切ったものと思われますが今日では半紙を細かく切り混ぜて罪穢を祓い清めます。
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大祓(おおはらい)とはなんですか?

 夏越(6月晦日)・年越(12月晦日)に半年ごとの罪穢を祓うために各地の神社で斎行されます。 大祓には日頃の罪穢を祓うためにお祓いをします。形代(かたしろ)に息をふきかけ、罪穢を移したものを神社へ納め、茅の輪くぐりを行ったりします。
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御輿の起源について教えてください

 御神輿は神様を御動座(おうつしする)ときの御神座です。 一般には四角形で屋根をつけ、まれに六角形や八角形のものもあります。屋根の中央に鳳凰などをつけ、かつぎ棒に固定させ大勢の人々の肩にかつがれます。 最古の御輿は奈良時代、東大寺の大仏建立に際して、宇佐八幡大神を奈良へお迎えするとき用いた紫色神輿だ...