個別の神社信仰について

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七福神は日本の神様ですか

 福徳をもたらす神さまを「福神(ふくじん)」といい、その代表的なものに「七福神」の信仰があります。 この信仰は、室町時代から起きたものともいわれ、普通は恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・昆沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)・布袋(ほてい)・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろ...
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八幡(はちまん)さまは全国に何社ぐらいありますか

 全国の神社の三分の一(約二万五千社)を数える八幡さまの本社は、大分県宇佐市にある宇佐神宮(宇佐八幡宮)です。八幡さまでは、応神(おうじん)天皇(誉田別尊(ほんだわけのみこと))と神功(じんぐう)皇后(息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと))、そして比売神(ひめがみ)も併(あわ)せてお祀(まつ)り...
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稲荷(いなり)神社と狐の関わりについて教えてください

 古来から日本では、山や森、樹木に神さまが宿るとされ、御神木(ごしんぼく)としてお祀りされている例があります。これと同様に、動物にも神さまとの関わりを認めてきました。 動物に対する信仰は、やがて特定の動物を特定の神さまの、その神意を伝える使い(使者)とする信仰へと展開していきました。 これらの動物の...
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稲荷(いなり)神社はどなたをお祀(まつ)りしているのですか

 稲荷神社の御祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)(倉稲魂神)で、五穀を始めとして全ての食物をつかさどり、稲の成育を守護する神さまです。稲荷とは、もともと「稲成(いねなり)」、つまり稲が成育することを意味しているといわれています。 中世から近世へと、商工業が発達するに従って、従来のように農業だ...
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稲荷(いなり)神社のお祭りはなぜ午(うま)の日に行われるのですか

 2月の最初の午の日には、全国各地の稲荷神社で「初午祭」(はつうまさい)が行われます。これは、京都の伏見(ふしみ)稲荷大社の御祭神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)(倉稲魂神)が、和銅4年(711年)の2月の初めの午の日に、現在の本社の奥にそびえる三ケ峰の山上に降臨されたことにちなみます。 し...
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氷川神社について教えてください

 素盞鳴尊(須佐之男命)(すさのおのみこと)を主祭神とし櫛名田姫命・大國主命の三柱を祀る社もあります。素盞鳴尊はイザナギ・イザナミの命が生んだ三貴神の一柱で、八岐大蛇を斬って櫛名田姫命を娶り「八雲立つ 出雲八重垣 妻篭みに 八重 垣つくる その八重垣を」の歌を詠まれました。神話の荒々しい性格と農耕に...
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諏訪神社について教えてください

 本社である諏訪大社は諏訪湖のほとりにあり、上社と下社にわかれています。 建御名方神(たけみなかたのかみ)と妃神である八坂刀売神(やさかとめのかみ)を御祭神とします。建御名方神は大国主神のお子様にあたりますが、天孫降臨に際し、最後まで国を譲ることを拒んで天孫の使者である建御雷之男神(たけみかづちのお...
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天祖神社について教えてください

 御祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)様で、伊勢の皇大神宮の御分霊がお祀りされています。 「古事記」「日本書紀」によりますと、日本の国土や神々を創られたイザナギ・イザナミの神の子として誕生され、神々の住む高天原(たかまのはら)を治め、つねに私たちの生活をみまもっていてくださいます。 明治5・6年...
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お稲荷さまについて教えてください

 稲荷神社には倉稲魂命(うかのみたまのみこと)がお祀りされています。全国の稲荷神社は京都の伏見稲荷大社に始まります。稲をはじめとする五穀の豊作を守護する神様で「稲成の神さま」ともいわれました。はやくから商人の信仰も集め、いまでは産業発展・商売繁盛の守護神としても崇敬されるようになりました。 この神様...
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八幡神社について教えてください

 八幡神社は第15代応神天皇[別名誉田別尊(ほむだわけのみこと)]を主祭神とし、併せて神功皇后(じんぐうこうごう)・比売神(ひめがみ)の三柱をお祀りしています。九州大分の宇佐八幡を本社としますが、中世には清和源氏の氏神とされ各地の武士たちの信仰も篤かったので、全国各地でお祀りされるようになりました。...
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天神様について教えてください

 天神様は菅原道真公をお祀りしています。 平安時代、政敵のはかりごとによって太宰府に左遷させられた道真公は京都へ帰る夢もかなわず太宰府でなくなりました。ほどなく都では天災が続き、政敵一門に死者続出の異変が起き、それらは道真公の怨霊のなす業と恐れられました。朝廷では道真公の霊を鎮めるために北野に神社を...
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乃木神社や東郷神社は神様なのですか?

 乃木大将や東郷元帥は近年まで活躍された方々でありますが、祖先を敬う心を大切にする日本民俗は死後の御霊を大切にします。後にその遺徳を称え、御霊神として祀られた社がそれぞれの社です。
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護国神社は東京にもあるのですか?

 護国神社は各藩の英霊を祀る施設としてもともと招魂社(後の護国神社)として在りましたが、明治8年東京へ合祀し、東京招魂社(後の靖國神社)として維新前後の国事に尽くした人々、その後の西南の役・日清・日露戦争で忠死した英霊を祀る社です。
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官幣大社などと書かれている神社がありますがどういう意味ですか?

 神社が国家管理時代待遇の程度を示す為につけましたが、官幣大・中・小社は天皇家に関わりが深い皇族や歴史上の偉人が祀られている社、国幣大・中・小社は国造に貢献した神・偉人を祀りしている社でその下に府・県・郷社が各地方の管理下にあった。現在では廃止されています。
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一の宮などと書かれている神社がありますがどういう意味ですか?

 平安時代から中世にかけての社格の一種で諸国にて由緒の深い神社、信仰の篤い神社が勢力を有するに朝廷国司が公認したものの名残りです。
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正一位などと書かれている稲荷神社がありますがどういう意味ですか?

 神階(神位)といいます。位・勲を神祇官より達せられものや室町時代以後吉田家より授与されたものもあったそうです。 京都の伏見稲荷神社にも平安時代に正一位が与えられましたが、各地の分社も正一位の幟をたてたり使用したりしているところもありますが、もともとの意味あいと違っています。
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延喜式内社などと書かれている神社がありますがどういう意味ですか?

 平安初期の律令国家の法律で神社の祭祀に関しての決まりを書いたもので延喜式神名悵に掲載されている神社が延喜式内社といわれます。