新着記事

お葬式に関わる事

神葬祭の時の拝礼作法を教えてください

 神葬祭では、神職から玉串を受けたら、御霊前の案(あん)(台のこと)の前まで進み、軽くお辞儀をして玉串を案の上に置きます。この時玉串は根本が御霊前の方を向くように置きます。次に、二礼二拍手一礼ですが、この時の拍手は、「忍び手」といい、音を出さないようにします。次に軽くお辞儀をして元に位置に戻ります。
お葬式に関わる事

私たちの霊魂は不滅ですか

 肉体は滅びても、霊魂は永久に不滅です。 私たちは結婚して、産土神(うぶすながみ)(氏神(うじがみ))の偉大なる力(稜威(みいつ))をいただき、夫婦の霊魂が結び合わされて子供を授かります。つまり、子供に両親の霊魂が引き継がれるわけです。そして、子供は親から引き継いだ霊を核として自らも努力し、自分自身...
お葬式に関わる事

神社神道(しんとう)の死生観について説明してください

 神道は祖先を崇敬する信仰が基になっています。氏族の始祖を氏神(うじがみ)として崇敬し、祖先を自分たちの守り神として崇敬します。このように人は死後、家族や親族を見守る霊となって祖先神の仲間入りをすると考えられます。この、人と神の連続性は、神道の大きな特徴と言えます。 江戸時代の豊受大神宮(とようけだ...
お葬式に関わる事

親の喪(も)にあたる場合、参拝を慎む期間はどれくらいですか

 古くから、親族の喪にあたる場合は、神前に参ることを慎み、親の喪にあたる場合には、一年間鳥居をくぐってはならないとされていました。 忌服(きぶく)の「忌」とは、死者の穢(けがれ)がついているので、世間に出ることを慎む期間であり、「服」とは喪服のことで、喪服を着て謹慎している期間をいいます。 なお、期...

神社・神道とは

神社・神道とは

氏神さまを調べる方法を教えてください

 氏神とは、もともと古代社会において血縁的な関係にあった一族がお祀りした神さまのことでしたが、中世においては土地の神さま、つまり鎮守(ちんじゅ)の神さまである産土神(産土とは生まれた土地という意味で、その土地を守護してくれる神さま)までが、氏神と混同されるようになりました。現在では氏族と関係なしに、...
神社・神道とは

なぜ神道(しんとう)用語に使用される漢字には示(ネ)偏(しめすへん)が多いのですか

 神道用語において、比較的使用される頻度の多い漢字(たとえば神、社、祝、祠、禊、斎など)には、その文字をかたち作っている一部分に、必ず共通して「示(ネ)」が含まれています。 それでは、どのような理由から「示(ネ)」が含まれているのでしょうか。 「示(ネ)」の起源をたどってみると、その文字は神さまをお...
神社・神道とは

氏神(うじがみ)と産土神(うぶすながみ)との違いについて教えてください

 日本全国の神社には、さまざまな神さまが祀(まつ)られていすます。 その中でも「氏神」と呼ばれる神さまは、とりわけ私たちの日常生活に関わりの深い神さまといえるでしょう。 氏神とは、もともと古代社会において血縁的な関係にあった一族がお祀りした神さま(一族の祖先神あるいは守護神)をいいました。しかし、中...
神社・神道とは

三種(さんしゅ)の神器(しんき)について教えてください

 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は、天孫降臨(てんそんこうりん)(瓊瓊杵尊が葦原中国(あしはらのなかつくに)、すなわち日本列島に降臨すること)に際して、天照大御神(あまてらすおおみかみ)より三種の神器つまり八咫鏡(やたのかがみ)(注1)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)(注2)、八坂瓊曲玉(やさかにの...

お参りのしかた

お参りのしかた

神さまを拝むときに拍手(かしわで)をうつのはなぜですか

 神さまを拝むとき、両方の手のひらを打ち合わせて鳴らすことを「かしわで」といいます。漢字で拍手、柏手と書きますが、これは拍(はく)の字が「柏(かしわ)」の字と混同されて用いられたことから生じた呼称ともいわれています。 拍手については、中国の史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に倭人の風習として、貴人...
お参りのしかた

玉串(たまぐし)はどのようにして捧げたらいいですか

 玉串拝礼を、正しくは「玉串を奉りて拝礼」といいます。改まった参拝や祈祷(きとう)、祭典に参列したときなどには、神さまへ「玉串(榊(さかき)や杉などの常緑樹の小枝に、紙垂(しで)や木綿(ゆう)を付けたもの)」を奉って拝礼します。 玉串の捧げ方は、まず神職(しんしょく)から玉串を渡されるときに軽く会釈...
お参りのしかた

参拝の作法について教えてください

 まず鳥居をくぐる前に一揖(いちゆう)をします。一揖とは、揖(浅いお辞儀(じぎ)-会釈(えしゃく))を一回することをいいます。次に手水舎(てみずや)の水で両手を清めて、口をすすぎます。神前に向かう道を参道といいますが、その中央は正中(せいちゅう)といわれ、神さまの通り道とされているので、そこを避けて...
お参りのしかた

なぜ拝礼前に鈴を鳴らすのですか

 神社によっては、賽銭箱(さいせんばこ)の真上に鈴がつるされていることがあります。鈴には長い綱が付いていて、拝礼するときにその綱を引き、鈴を鳴らします。 神前で鈴を鳴らすようになった由来については、一説によると、古来から鈴には魔除(まよけ)の霊力があるとされ、それが転じて、神事のときに鈴を鳴らすよう...

御祈願・お祓い

御祈願・お祓い

ご祈祷(きとう)とは何ですか

 「祈祷」とは、「祈願」あるいは「祈念」ともいい、神さまのご加護をいただけるように願い求めるお祭りです。その内容は、人生の通過儀礼や年中行事に関わりのあることなど、実に多種多様であり、人それぞれの事情に応じても違ってきます。 まず人生儀礼に関する祈祷の例として、子授(こさず)けや安産祈願、初宮詣(は...
御祈願・お祓い

祝詞(のりと)をわりやすく説明してください

 祭典時に、神さまへ奏上する言葉が「祝詞」です。祝詞は、万葉仮名で書かれていて、内容としては、まず神名と神徳をたたえてから、お祭りの趣意を申し上げ、そしてご加護をいただけるように祈るのが一般的です。 祝詞の語源については、諸説ありますが、一説によると「宣(の)り処言(とごと)」を省略した語といわれ、...
御祈願・お祓い

修祓(しゅばつ)は何のために行うのですか

 祭典において、神さまをお招きする前に心身の罪穢(つみけがれ)を祓(はら)うこと、つまりお祓いのことを「修祓」といいます。まず神職が祓詞(はらえことば)(神々の力によってさまざまの罪穢を祓い清めてもらうための祝詞)を秦上し、そのあとに行われるので、その間は祭典に参列している人たち全員が、頭を下げた姿...
御祈願・お祓い

のし袋の表書きはどのようにしたらいいですか

 神社で厄除(やくよけ)や初宮(はつみや)、七五三などの祈祷(きとう)を受ける際には、幣帛(へいはく)(神さまに奉献する物)の代わりとして金銭をお供えします。その金銭を、のし袋に入れてお供えする場合には、その袋の表に「初穂(はつほ)料」「玉串(たまぐし)料」「奉納(ほうのう)」あるいは「祈祷料」など...

授与品のこと

授与品のこと

御朱印(ごしゅいん)の起源を教えてください

 神社参拝した証として戴く「御朱印」。 その起源は、奈良・平安の昔。神社仏閣に書写した経典を奉納した際に戴いた「納経受請(のうきょううけとり)の書付」ではないかといわれています。 「神社へ経典を奉納したの?」と思われる方もあるかも知れませんが、こうした例の代表に「平家納経」があります。 これは時の天...
授与品のこと

絵馬(えま)の起源を教えてください

 祈願または祈願成就の感謝の証として神社に奉納する、馬の絵を描いた額のことを「絵馬」といいます。絵馬の形は、板の上部を山形にしたものが大半を占め、これにそれぞれの願い事を書いて奉納します。 日本では古くから、神さまの乗り物として馬が神聖視され、お祭りや祈願のときには、神馬(じんめ)といって生きた馬を...
授与品のこと

お神札(おふだ)とお守りの違いについて説明してください

 古代の人は、さまざまな危険や災難から心身を守るために、石や骨、鏡や剣といった呪物(じゅぶつ)(霊威をもつ物)を、身近に携えていました。そうすることにより、神様のお力で心身を守れると信じられていたのです。のちにその呪物が時代とともに形を変えて、「お神札」や「お守り」となったのです。もちろん古代と現代...
授与品のこと

神宮大麻(じんぐうたいま)は毎年何体ぐらい頒布(はんぷ)されるのですか

 「神宮大麻」とは、伊勢神宮の御祭神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお神札(ふだ)のことをいいます。昔は「御祓大麻(おはらいたいま)」とか「お祓いさん」ともいわれ、御師(おんし)と呼ばれる神宮の神職(しんしょく)たちによって全国に頒布されていました。 御師は、崇敬者を檀那(だんな)と呼び、毎年...

神社にいる人たち

神社にいる人たち

巫女(みこ)の「巫」は「かんなぎ」とよみますが、どんな意味ですか

 「巫女」は「神子」とも書き、神職(しんしょく)の仕事を補佐する役を担った女性のことをいいます。通常は、白の着物に緋(ひ)の袴をはいた姿で神に仕えて、神楽(かぐら)を舞ったり祈祷(きとう)を行ったりします。 かつて巫女は、祭りを司る中心的役割をもった司祭者であり、生者や死者の霊魂を招いては、自分の口...
神社にいる人たち

巫女(みこ)さんの装束について教えてください

 普通巫女さんは、白衣に緋袴(ひばかま)(赤い袴)を着ています。お祭りの時など舞を舞って神さまにご覧いただくときには、略式では左のような千早を着て、花簪(花がついたかんざし)を頭に付けます。手には、五色絹がついた鉾先舞鈴・神楽鈴、また桧扇や舞扇を持ちます。神主さんと同じように、舞の正装もあります。小...
神社にいる人たち

神職(しんしょく)が笏(しゃく)を持っているのはなぜですか

 今では、「笏」を持つことは神職に限られていて、神職には欠かすことのできない持ち物の一つとなっています。しかし、かつては官位ある人であれば、儀礼用の服装をするときに、必ずこの笏を持ったものです。 笏は、欽明天皇の頃(六世紀)に、中国から伝来したといわれており、中国においては、役人が君命の内容を、忘れ...
神社にいる人たち

神職(しんしょく)の職階にはどんなものがありますか

 「神職」とは、神さまに奉仕し祭儀や社務などを行う者の総称です。「神官(しんかん)」とか「神主(かんぬし)」ともいわれています。神主という語には、古くはお祭りをつかさどる祭主、神社における司祭著という意味があったようですが、今日では神職と全く同じ意味で使われています。 それから、神職の職階による呼称...

神社の施設

神社の施設

紙垂(しで)の作り方について教えてください

 かつては麻(あさ)で穢(けがれ)を祓い清めていたようですが、のちに楮(こうぞ)(クワ科の落葉低木。 樹皮の繊維は日本紙の原料となる)から作った木綿(ゆう)(楮から採(と)った糸)や和紙(楮から作った紙)を用いるようになって、後世になると、この紙を榊(さかき)の枝に付けて清浄の証としたようです。 こ...
神社の施設

注連縄(しめなわ)にはどういう意味があるのですか

 「注連縄」は神社や神棚などに見られるように、神聖な区域に懸(か)け渡し、内と外を隔てて、不浄にふれさせないために用いられるものです。 つまり、ここが特別な場所であることを、人々に明示するためであります。ですから、紙垂(しで)を垂らすというのも、注連縄を目立たせて、縄の所在をはっきりさせる目印なので...
神社の施設

鰹木(かつおぎ)の数は神社によって異なりますか

 千木(ちぎ)と千木の間の棟の上に、棟に対して直角に並んだ数本の木のことを「鰹木」といいます。鰹木の語源については、文字どおり形そのものが鰹を干したものに似ているからともいわれていますが、他にも「葛緒木」あるいは「堅緒木」「勝男木」という書き方もされていて諸説あります。 本来は、棟の押さえを目的とし...
神社の施設

千木(ちぎ)にはどういう意味がありますか

 社殿の屋根の両端の所で、交差し高く突き出ている部分のことを「千木」といいます。千木の起源は、日本の古代の住居(三本の木材を交差させたものを二組作り、それを建物の両端に立てて、その交差部分に棟木(むなぎ)をかけ渡した構造)の建築様式からきたとされています。この建築様式の場合、交差した木材の先端は屋根...

神社の施設と祭具

神社の施設と祭具

神鏡(しんきょう)について教えてください

 天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の天孫降臨(てんそんこうりん)(瓊瓊杵尊が葦原中国(あしはらのなかつくに)、すなわち日本列島に降臨すること)に際して、三種(さんしゅ)の神器(しんき)(八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八坂瓊曲玉(やさかにの...
神社の施設と祭具

四神旗(ししんき)はどういう順番に並べたらいいのですか

 四神とは四方の神、すなわち東の青龍(せいりゅう)、西の白虎(びゃっこ)、南の朱雀(すざく)、北の玄武(げんぶ)をいい、高松塚の古墳の壁画にも見られます。 昔、朝廷で元旦朝賀(ちょうが)・即位礼などの折りに威儀をととのえるため、大極殿(だいごくでん)または紫宸殿(ししんでん)の庭に、四神を描いた四つ...
神社の施設と祭具

五色絹(ごしきぎぬ)の五色の色は何を表しているのですか

 五色絹の「五色」は、古代中国に成立した「五行説(ごぎょうせつ)」という学説に由来します。 五行説とは木・火・土・金・水の五つの要素により万物が組成され、自然現象や人事現象の全てを解釈し説明するものです。その説にのっとって木・火・土・金・水を色で表現すると、木の色は青、火の色は赤、土の色は黄、金の色...
神社の施設と祭具

家に家紋(かもん)があるように神社にも特定の紋があるのですか

 神社の紋章を「神紋(しんもん)」といいます。そもそも紋章は、平安時代に公家社会において、衣服や日常用いる道具、牛車などに好みの模様を用いたことに始まるといわれています。それがのちに家紋や神紋となりました。 神紋が、いつ頃から発生したかは明らかではありませんが、家紋の発生とほぼ同時期と考えられていま...

神宮のこと

神宮のこと

伊勢神宮(正式には神宮)の御神札はどうして「大麻(たいま)」というのですか

 日本国民の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をまつっている伊勢の神宮の御神札は、明治以前は御師(おし)といわれる神職によって全国各地の家々に配布されていました。 恩師は崇敬者(檀那:だんな)のためにご祈願を込めたしるしとして、祓串(はらえぐし)を納めた箱あるいは小さな祓串を剣先形に紙で...
神宮のこと

お伊勢参りは「おかげ参り」とも言われていたようですが

 お伊勢さまを祖神(おやがみ)としてお慕いする心は今も変わりませんが、遠い昔は交通も不便であったことから伊勢参宮の風習はあまり盛んではなかったようです。 しかし、平安時代後期から鎌倉時代にかけて現れた御師(おし:お参りの人たちのためにご祈祷をしたり、案内や宿泊の世話をする。また年末には神宮のおふだや...
神宮のこと

伊勢神宮(正式には神宮)には、なぜ二十年に一度の式年遷宮があるのですか

 遷宮(せんぐう)とは「宮うつし」の意味で、新しい神殿を造り、そこに神さまのおうつりを願うことです。式年とは「定めの年」の意味で、神宮では二十年に一度とすることを千三百年前に天武天皇がお定めになり、持統天皇四年(六百九十年)に第一回の式年遷宮が行われ、平成五年には第六十一回目のこの国家の重儀が天皇の...
神宮のこと

天照大御神(伊勢神宮内宮のご祭神)はどういう神さまですか

 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が国土を整え、万物を育て、最後に天照大御神(あまてらすおおみかみ)・月読命(つきよみのみこと)・須佐之男命(すさのおのみこと)の三貴子をお生みになりました。高天原(たかまのはら)を治められた天照大御神は、いよいよ皇孫(こそん)瓊々杵尊(...

式年遷宮について

式年遷宮について

式年遷宮(しきねんせんぐう)とは何ですか

 「式年」とは決められた一定の年限のことを、「遷宮」とは宮を遷(うつ)すことをいいます。つまり「式年遷宮」とは、周期的に社殿を新造して、旧殿から神さまにお遷りいただくことです。伊勢神宮では二十年に一度、社殿を始め御装束・御神宝類・御調度に至るまで全て新しくととのえ、神さまに新社殿にお遷りいただく最大...
式年遷宮について

御遷宮の諸祭事について教えてください

 第一回は持統天皇4年(690)以下第62回(平成25年)の日程を解説致します。平成17年5月の山口祭(御用材伐採・搬出の祈願)から始まり、平成18・19年御木曳(古式のままの奉曵)行事、次いで鎮地祭(新宮のとこ鎮め)平成21年11月宇治橋渡始式、平成24年3月立柱祭・上棟祭と諸祭行事が行われてまい...
式年遷宮について

式年遷宮とはどういう意味か教えてください

 20年に一度の定めの年を式年と言います遷宮は宮うつしの意です。 新嘗祭と御遷宮の関係は「斎庭の稲穂の神勅」(日本書記第二の一書)より伝わり、各地の神社では新穀を神前に供え、五穀豊饒・国家安泰を祈願し、稲作文化に培われる祖先の生活規範伝承の為新嘗祭が斎行されます。 皇室即位儀礼の年に新嘗祭の日時に行...
式年遷宮について

古い用材はどうなりますか?

 全国各地ゆかりの深い神社に払い下げられ、造営や修繕に再活用されたり、正殿の棟持柱は宇治橋の大鳥居になりますさらに20年後には参道入口の鳥居となります。

個別の神社信仰について

個別の神社信仰について

七福神は日本の神様ですか

 福徳をもたらす神さまを「福神(ふくじん)」といい、その代表的なものに「七福神」の信仰があります。 この信仰は、室町時代から起きたものともいわれ、普通は恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・昆沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)・布袋(ほてい)・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろ...
個別の神社信仰について

八幡(はちまん)さまは全国に何社ぐらいありますか

 全国の神社の三分の一(約二万五千社)を数える八幡さまの本社は、大分県宇佐市にある宇佐神宮(宇佐八幡宮)です。八幡さまでは、応神(おうじん)天皇(誉田別尊(ほんだわけのみこと))と神功(じんぐう)皇后(息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと))、そして比売神(ひめがみ)も併(あわ)せてお祀(まつ)り...
個別の神社信仰について

稲荷(いなり)神社と狐の関わりについて教えてください

 古来から日本では、山や森、樹木に神さまが宿るとされ、御神木(ごしんぼく)としてお祀りされている例があります。これと同様に、動物にも神さまとの関わりを認めてきました。 動物に対する信仰は、やがて特定の動物を特定の神さまの、その神意を伝える使い(使者)とする信仰へと展開していきました。 これらの動物の...
個別の神社信仰について

稲荷(いなり)神社はどなたをお祀(まつ)りしているのですか

 稲荷神社の御祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)(倉稲魂神)で、五穀を始めとして全ての食物をつかさどり、稲の成育を守護する神さまです。稲荷とは、もともと「稲成(いねなり)」、つまり稲が成育することを意味しているといわれています。 中世から近世へと、商工業が発達するに従って、従来のように農業だ...

人生儀礼と年中行事

人生儀礼と年中行事

煤払い(すすはらい)と掃除はどう違うのですか

 「煤払い」は「煤掃(すすは)き」ともいわれ、正月を迎えるにあたって、十二月十三日に家の内外を大掃除することをいいます。この煤払いが、十二月十三日に行われるようになったのは、その日が正月の「事始(ことはじ)め」といって、正月の準備を始める日であったことにちなむといわれています。 そもそも煤払いとは、...
人生儀礼と年中行事

神無月(かんなづき)には神さまがいなくなるというのは本当ですか

 十月には「神無月」という異称があり、その語源については諸説あります。 例えば、十月は雷の鳴らなくなる月であることから「雷なし月」の意味だとする、江戸時代の国学者荷田春満(かだのあずままろ)の説や、神無月の「無」を「の」と解して「神の月」、つまり神祭りの月の意味だとする説。そして翌月に行われる新嘗祭...
人生儀礼と年中行事

ご先祖さまのお祀りはどうするのですか

 仏教では位牌を仏壇に納めて供養しますが、神道では白木造りの霊璽(れいじ)を御霊舎(みたまや)に納めてお祀りします。日々のお祀りは神棚と同じようにお供えをしてお参りしますが、順番は神棚のあとになります。 ちなみに仏教では現世の名前とは別の戒名を付け、功徳を積んだ僧侶により迷わず極楽浄土に行けるよう供...
人生儀礼と年中行事

年祝(としいわ)いについて教えてください

 長寿を祝う儀式を「年祝い」といいますが、この他に「算賀(さんが)」といういい方もあります。年祝いを広い意味で解釈した場合は、幼児期から始まる人生儀礼も含まれますが、一般的には還暦(かんれき)以後の祝いをさします。 私たちが使っている干支(えと)は、六十年で一巡して初めに戻る、つまり暦がもとに還りま...

お祭りのこと

お祭りのこと

雅楽でいう三管三鼓(さんかんさんこ)とは、どんな楽器をさすのですか

 祭典時には、龍笛(りゅうてき)・篳篥(ひちりき)・笙(しょう)による合奏が聞かれることがあります。それが「雅楽」といわれるもので、雅楽の意味は文字どおり雅やかな音楽のことであり、上古の歌舞(かぶ)や中国大陸などから伝来した音楽の総称です。 雅楽には、歌を主とする「歌物(うたもの)(声楽)」と、楽器...
お祭りのこと

神楽(かぐら)について教えてください

 「神楽」とは、祭典のときに神前に奉納される「歌舞(かぶ)(歌を伴う舞)」のことをいいます。 神楽の起源は、神代の昔に天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、天の岩戸(あまのいわと)へ籠(こ)もられたとき、大神さまをお慰めするために、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が岩戸の前で舞を舞ったことにあるとい...
お祭りのこと

「祭り」という語はどういう意味ですか

 そもそも「祭り」という語は、何を意味していたのでしょうか。その語源については、「神さまに仕えマツル」の「マツル」であるとか、同じ祖神を同胞が「マツリアウ」からであるとか、「神さまの訪れをマツ」の「マツ」という語が関わっているなど諸説あります。 いずれにしても、お祭り(祭祀(さいし))とは神さまをお...
お祭りのこと

神輿(みこし)は神霊の乗り物といわれますが、山車(だし)はどうなのですか

 「山車」というのは、祭礼のときに人々が引いて歩く、いろいろな飾り物を付けた車のことです。車上には、鉾(ほこ)(もろ刃の剣に柄をつけたもの)や人形の他に、松や杉などの木が飾られますが、これらは神さまの依代(よりしろ)として用いられているのです。ですから、山車は神輿と同じように、神霊の乗り物であるとい...

お家のお祭り

お家のお祭り

神棚がない場合、お神札(ふだ)はどのようにお祀(まつ)りするのですか

 近年の住宅様式及び住宅事情によっては、神棚を設けてお神札をお祀りできない場合もあります。そのような場合は、なるべく南向きか東向きの壁や柱などの高い所に、半紙または奉書紙をあてて、その上にお神札を貼ります。その際、お神札を画びょうなどで直(じか)に刺すことをせず、傷つけないように糊(のり)で貼ります...
お家のお祭り

家庭における神拝(しんぱい)作法を教えてください

 神棚は家族や住居を守護していただく神さまの御座所ですから、毎日のお祭り(日供祭(にっくさい))を欠かさないようにします。毎朝、朝食前に一家の主人または代表者が、顔を洗い口をすすいで、神饌(しんせん)(お供え物)である米(洗米もしくは炊いたご飯)と塩、それから水をお供えします。次に榊立(さかきた)て...
お家のお祭り

家庭でお神札(ふだ)をお祀(まつ)りするとき、どんな祭器具(さいきぐ)が必要ですか

 「榊立(さかきた)て」は榊を立てて神さまにおあげするためのもので、神棚の左右に置くために一対(いっつい)用意します。「瓶子(へいし)」は蓋(ふた)つきの器で、これには酒を入れます。これも一対用意します。「平瓮(ひらか)(土器(かわらけ)ともいう)」は米や塩などを盛るための器で、大小さまざまの種類が...
お家のお祭り

神饌(しんせん)の供え方について教えてください

 神棚には、毎朝必ず「神饌(お供え物)」である米(洗米もしくは炊いたご飯)と塩と水をお供えします。米と塩は、土器(かわらけ)または白い小皿に山形にして盛り、水は水器などに、その日の初水を入れます。そして、これらを三方(さんぼう)または折敷(おしき)の上にのせます。のせるときの位置は、米を中心にして向...

お葬式に関わる事

お葬式に関わる事

神葬祭の時の拝礼作法を教えてください

 神葬祭では、神職から玉串を受けたら、御霊前の案(あん)(台のこと)の前まで進み、軽くお辞儀をして玉串を案の上に置きます。この時玉串は根本が御霊前の方を向くように置きます。次に、二礼二拍手一礼ですが、この時の拍手は、「忍び手」といい、音を出さないようにします。次に軽くお辞儀をして元に位置に戻ります。
お葬式に関わる事

私たちの霊魂は不滅ですか

 肉体は滅びても、霊魂は永久に不滅です。 私たちは結婚して、産土神(うぶすながみ)(氏神(うじがみ))の偉大なる力(稜威(みいつ))をいただき、夫婦の霊魂が結び合わされて子供を授かります。つまり、子供に両親の霊魂が引き継がれるわけです。そして、子供は親から引き継いだ霊を核として自らも努力し、自分自身...
お葬式に関わる事

神社神道(しんとう)の死生観について説明してください

 神道は祖先を崇敬する信仰が基になっています。氏族の始祖を氏神(うじがみ)として崇敬し、祖先を自分たちの守り神として崇敬します。このように人は死後、家族や親族を見守る霊となって祖先神の仲間入りをすると考えられます。この、人と神の連続性は、神道の大きな特徴と言えます。 江戸時代の豊受大神宮(とようけだ...
お葬式に関わる事

親の喪(も)にあたる場合、参拝を慎む期間はどれくらいですか

 古くから、親族の喪にあたる場合は、神前に参ることを慎み、親の喪にあたる場合には、一年間鳥居をくぐってはならないとされていました。 忌服(きぶく)の「忌」とは、死者の穢(けがれ)がついているので、世間に出ることを慎む期間であり、「服」とは喪服のことで、喪服を着て謹慎している期間をいいます。 なお、期...

出張祭典

出張祭典

竣工祭(しゅんこうさい)の意味について教えてください

 建物が完成し入居するにあたり、無事完成したことを神さまに感謝して、新築された建物の堅固長久と、そこに住む人々の繁栄を祈念する祭儀を「竣工祭」あるいは「新室祭(にいむろさい)」「神殿祭(しんでんさい)」ともいいます。祭場は、一般的に建物の中心となる部屋に設けられます。 このお祭りは、本来神籬(ひもろ...
出張祭典

上棟祭の棟札(むねふだ)の書き方を教えてください

 工事の後世の記念となる札です。 上棟祭で清め、棟本に打ち付けます。棟札の書き方は、いろいろありますが、一例をあげると次のとおりです。奉鎮祭御神名として、土産神(うぶすながみ)・屋船久久遅命(やふねくくちのみこと)・屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)・手直帆負命(たおきほおいのみこと)・彦...
出張祭典

上棟祭(じょうとうさい)とは何のお祭りですか

 家の柱立てを終えて、棟木(むなぎ)を上げるにあたり、工事安全と建物の堅固長久を祈念する祭儀を「上棟祭」あるいは「棟上(むねあ)げ」といいます。 中央の柱に御神名、(屋船久久遅命(やふねくくちのみこと)・屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)・手直帆負命(たおきほおいのみこと)・彦狭知命(ひこ...
出張祭典

地鎮祭の司会を頼まれたのですが、どうすればよいのでしょうか

 地鎮祭で司会の方が付くのは、大変大規模な地鎮祭と思います。進行係や司会のことをお祭り役名で「典儀(てんぎ)」と呼びます。大変重要な役ですので、神主さんと充分な打合せを行ってください。

いろんな疑問

いろんな疑問

鬼門(きもん)に便所がありますがどうしたらいいでしょうか

 わが国において、家相(かそう)は古くから生活経験に照らされて、広く人々の間に伝えられたもので、ある程度科学的に説明できるものもあることから、一応の参考とするのもよいでしょう。 しかしながら、今日では、特に都会においては非常に制限された条件のもとで家が建てられますから、家相の条件の全てを満たすことは...
いろんな疑問

家相(かそう)について簡単に説明してください

 家相は人相と同様に、古代中国に起こったもので、方角と間取りの関係、敷地の形や方角、家の形などから吉凶を判断するものです。たとえば、次のように吉凶の判断がされています。門の前に大きな木があるのは災いを招く。中庭に樹木や水たまりなどを設けるのは大凶。古井戸をむやみに埋めると耳目に祟る。 ところで、わが...
いろんな疑問

十二支(じゅうにし)に動物の名前があてられているのはなぜですか

 十二支(子(し)・丑(ちゅう)・寅(いん)・卯(ぼう)・辰(しん)・巳(し)・午(ご)・未(び)・申(しん)・酉(ゆう)・戌(じゅつ)・亥(がい)の総称)が、いつ頃できたのかは明らかではありませんが、すでに中国の殷(いん)の時代(紀元前十五世紀頃)には使われていたようです。十二支は、十二年ごとに一...
いろんな疑問

六曜の吉凶について教えてください

 六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)は、中国においては、時刻の吉凶占いに用いられていましたが、日本に伝来してからは、日の吉凶を判断する方法として用いられるようになりました。しかし、これはいわば俗信ですので、実際の吉凶とはあまり関係がありません。次に六曜の読み方とその吉凶について記しますが、六...