鎮花祭(ちんかさい)とはどのようなお祭りですか?

お祭りのこと

 鎮花祭は疫病がはやらぬ様、疫神(えきがみ)をおもてなし、和め鎮める祭です。
 『新拾遺和歌集』に「のとかなる春のまつりの花しづめ風おさまれと尚いのるらし」とあるように、春花が咲くころ人の心は不安定となり、そのすきに疫神が病をおこすと考えられています。桜の花の咲くころに行われる鎮花祭の起源は、第十代崇神(すじん)天皇の御代に疫病がはやり、大物主神を祀り鎮花祭をしたのが始まりです。
 古くは恒例の祭として、三月末に多くの神社で行われ、神前に桜花の枝が奉られるのが特徴です。