散米(さんまい)と賽銭(さいせん)について教えてください

お参りのしかた

 現在では参拝の際、賽銭箱に金銭を入れお詣りすることが一般的ですが室町時代以前は金銭ではなく、収穫した農作物や海山の幸をお供えしていました。中でも、天照大御神によって授けられたと伝わるお米は神聖なもので、神の恵みに感謝し収穫したお米をお供えすることで翌年の豊作を願いました。神聖なお米を白紙に巻いて包み「おひねり」として供える形と、お米を撒く散米の形があり今も行われる所があります。金銭を神社に奉納する際に初穂料と書くこともお米を供えていた頃の名残です。